休職中、何をして過ごすべき?5つ試して分かったこと

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休職中の穏やかな朝時間を表したイメージ 心とカラダ

うつ病で会社を休職してから、半年くらい経ったころ。
少しずつ、復職のことが頭をよぎるようになりました。

「いつまでも休んでいていいのか」
「早く仕事に戻るために、何かルーテインを作らなきゃいけないんじゃないか」

そんな焦りから、「何かを始めた方がいい気がする」状態になっていました。

でも、最初から「これをやれば復職できる」という正解を知っていたわけではありません。ただ、「まずは頭やメンタルのごちゃごちゃをどうにかしたい」という一心で、そのとき気になったものをいくつか試していきました。

試したのは、以下の5つです。

  • 坐禅
  • 瞑想
  • 筋トレ
  • 朝の光
  • ヨガ

結果から言えば、すべてが上手くいったわけではありません。1回でやめたものもあれば、効果がよく分からなくてやめたものもあります。

一方で、復職した今も自然に続いているものもあります。

この記事では、「休職中はこれをやるべき」という成功体験をお伝えしたいわけではありません。実際に何を試して、なぜ続き、なぜ続かなかったのか。そのリアルな試行錯誤の過程を振り返ります。

今まさに「何かした方がいい気がするけれど、何から手をつければいいか分からない」と立ち止まっている人に、一つの実例として参考になればと思います。

復職が頭をよぎる時期、何から始めていいか分からなかった

休職してすぐの頃は、一日をやり過ごすだけで精一杯でした。それが半年ほど経つと、少しだけ体力が戻り、動けるようになってきます。

すると今度は、「このまま何もしなくていいのだろうか」という別の不安が湧いてきます。

生活リズムを整えた方がいいのか。
運動やセルフケアを始めた方がいいのか。

ネットや本を開けば、「休職中におすすめの過ごし方」「復職に向けたルーティーン」といった情報があふれています。でも、どれを見ても「今の自分の状態に本当に対象しているのか」が分からず、かえって疲れてしまうこともありました。

だからこそ、誰かが決めた「おすすめ」ではなく、自分がそのとき気になったものを、まずは小さく試してみることにしたのです。

メンタルを整えるために試した5つのこと

実際に筆者が試した5つと、その結果は以下の通りです。

試したこと 始めた理由 結果
坐禅 考えすぎる性格をどうにかしたかった 1回でやめた
瞑想 気持ちを落ち着ける時間を作りたかった 今も継続
筋トレ 身体を動かし、余計なことを考えない時間を作れた 2年間継続
朝の光 朝の起き方や生活リズムを変えてみたかった 効果を実感できず終了
ヨガ 興味本位で始めた 今も週末に継続

これらはすべて目的やアプローチがバラバラです。「この5つをやればメンタルが整う」という共通の魔法の杖があったわけではありません。

それぞれを試す中で、何がダメで、何が残ったのか。一つずつ見ていきます。

坐禅|「内容」以前に「環境」が合わず、1回でやめた

考えすぎる性格を少しでも変えたいと思い、まず思い立ったのが坐禅でした。家の近くでお寺の土曜日の坐禅会を調べ、実際に足を運んでみました。

坐禅の体験自体がつらかったわけではありません。問題は、その「直後」にありました。

終了後、参加者同士でお茶を飲みながら雑談する時間が用意されていたのです。当時の自分にとって、見ず知らずの人と会話を交わすその交流の時間が、想像以上に大きな負担でした。

結局、参加したのはその1回きりです。

今振り返ると、坐禅そのものが嫌だったわけではありません。「決まった土曜日に出かける」「知らない人と交流する」という付随する環境やプレッシャーが、そのときの自分の状態には合わなかったのだと思います。

「良いと言われていることでも、自分のコンディションによってはハードルが高すぎる場合がある」。それを知れただけでも、無駄な経験ではありませんでした。

朝の光|かなり試したが、自分の場合は効果が分からず終了

「生活リズムを整えるには朝の光が大事」という情報を知り、起き方をいくつか試しました。

専用のライトを買ったり、スマートホーム化して部屋の照明をコントロールしたりと、かなり気合を入れて環境を整えました。

しかし、どれだけ試しても、自分の場合は「これのおかげで生活が変わった」「スッキリ起きられるようになった」という実感が持てませんでした。

数週間試して変化を感じられなかったため、思い切ってやめました。

「世間で効果があると言われていることでも、自分にはしっくりこないこともある。実感がなければやめていい」と割り切れたのは、この経験があったからこそです。

瞑想・筋トレ・ヨガ|試行錯誤の末に、今も残っている3つ

一方で、試行錯誤のすえに現在の生活まで残り、それぞれ違う役割で続いているものもあります。

1. 瞑想:自分のタイミングと空間でできるから続いた

坐禅は続きませんでしたが、瞑想はスマホアプリを使い、1回10分程度から始めました。

場所を選ばず、時間を自分で決められ、自分が一番リラックスできる姿勢でできる点が合っていました。現在は、会社へ着いてから出勤するまでの間、車の中で行うのが定番になっています。

2. 筋トレ:何度も挫折したのに、環境が変われば習慣になった

筋トレは休職以前から何度も挑戦しては2〜3か月で挫折を繰り返していたものです。

しかし、休職して時間ができたことで毎日のようにジムへ通えるようになり、初めて「続く感覚」を掴みました。現在では約2年続き、朝の出勤前ルーティーンになっています。

重さや回数に集中することで余計な雑念が消え、やり切った達成感が得られること。そして身体つきが変わるにつれて、「他人は他人、自分は自分」と他人の目が気にならなくなったことが、大きな収穫でした。

3. ヨガ:呼吸に意識を向ける心地よさが残った

通っているジムにヨガスタジオがあったため、興味本位で参加したのがきっかけです。

筋トレとは違い、自分の呼吸に深く意識を向ける時間が瞑想に似ていて、心がスッと整う感覚がありました。身体の柔軟性が上がり、筋トレ時の可動域が広がったという実用的なメリットもありました。

「何をやるか」より、今の自分の困りごとに目を向ける

5つのうち、2つはやめ、3つが残りました。

振り返ってみて気づいたのは、私たちはつい「休職中にはこれをやるべき」「メンタルに効く正しいルーティーン」という方法(手段)から探しがちだということです。

しかし、肝心なのはそこではありませんでした。

  • 「考えすぎて頭が休まらない」から ⇒ 瞑想がハマった
  • 「何も考えずに身体を動かし、達成感が欲しい」から ⇒ 筋トレが続いた
  • 「呼吸に意識を向けて心をほぐしたい」から ⇒ ヨガが残った
  • 逆に、「人と関わる交流」や「実感が湧かない光の工夫」は ⇒ 心身の負担になってやめた

同じ方法でも、そのときの心身の状態やライフスタイルによって、合う・合わないは全く違います。

大切なのは、「世間で評価されている良い方法を取り入れること」ではなく、「今の自分が、何に困っていて、何を少しラクにしたいのか」を起点にすることでした。

休職中に「何かした方がいいのかな」と思ったら

もし今、あなたが休職中で、少し動けるようになってきたからこそ、

「何かした方がいい気がする。でも、何をしたらいいか分からない」

と感じているなら。

焦って「おすすめのセルフケア」を探す必要はありません。まずは、

  • 今、自分の何が一番しんどいのか(考えすぎてしまう? 暇すぎて焦る? 体力が落ちて不安?)
  • そのモヤモヤを、ほんの少しだけ軽くするために何が試せそうか

そこから考えてみるだけで十分です。

合わなければ、途中でやめていい。効果が感じられなければ、引き返していい。

復職のための完璧な正解を見つける必要なんてありません。ただ、自分の生活を少しだけ息がしやすい形に整えていく。そのための小さな実験のつもりで、気負わず試してみてください。

※この記事は個人の体験をまとめたものです。治療法や医学的な効果を示すものではありません。治療や復職については、必要に応じて主治医などの専門家へ相談してください。

心とカラダ
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